住宅やビルなどを販売・賃貸する人は、「省エネ性能」を表示することになっています(努力義務)。住宅において熱は、暖房時は6割が開口部から逃げ、冷房時には7割が入ってきます。このため、断熱性能は外気に接する「壁・床・天井(または屋根)」と「開口部」でチェックしますが、開口部は複層または二重ガラスにするのが一般的です。
断熱の心得
・すきま風が入らないようにしましょう。
・長くて厚手のカーテンをかけたり、壁には断熱材を施しましょう。
※熱は窓、床、壁、ドアのすきまから逃げています。約5cmの厚さの断熱材を使うと暖房効果がアップします。
※もちろん、暖房中の換気は忘れずに…。
・エアコンを使用しない時期は、室内機の電源スイッチをoffにしましょう。
・暖房は20度Cを目安にしておき、暖め過ぎには注意しましょう。
※暖房をするとき、設定温度を1℃下げると、なんと約10%の省エネルギーになります。
空気の断熱効果
空気は断熱効果に優れています。それを活かしたのが複層・二重ガラス、断熱材です。
一方で、内装仕上げ材や天井裏の下地材から発散するホルムアルデヒド等によるシックハウス症候群が問題化しています。新築は2時間で全量入れ替える24時間換気が義務化されています。給排気方式には3通りがあり、電気代は月500~1,500円ほど。
シックハウス予防に炭
床下に炭を敷いたり、捲くことで白アリ駆除剤やホルムアルデヒドなどの臭いを吸収することが可能です。かつて燃料の主役だった炭も、ガスや石油、電気にとって代わられて姿を消したように思われていましたが、環境や健康への関心の高まりの中で、意外な特性が注目を集めています。
オススメしたいガス暖房
・ガス暖房の魅力は立ち上がりの早さ
ガス暖房=ガスファンヒーターの第一の自慢は、やはり「立ち上がりの早さ」。
冬の寒い朝、暖房のスイッチを押してから、運転が始まるまでの長い待ち時間……あれはやっぱり嫌なものですね。ガス暖房はこの待ち時間を飛躍的に短縮します。スイッチポンでお部屋はすぐあったか。パワフルでいてスピーディーな「速暖」が可能です。
・経済性への気配りも忘れない
ガスファンヒーターは燃焼器内で発生した高温の燃焼ガスと室内の空気を混合して、適度な温風でお部屋を暖めます。暖め過ぎを防ぎ、効率的に暖房する経済的な暖房機です。
・燃料切れの心配なし
ガスファンヒーターの最大の魅力は、燃料補給の手間がいらないこと。できれば誰だって寒い朝の「給油」は避けたいものですね。ガスファンヒーターなら、スイッチポンでいつでも温風が出てきます。また気になるガスホースも、踏んでもつぶれない専用ホースが使用されているので、万一ホースが抜けても安全装置が作動して自動的に燃焼をストップ。同時にガスコックやガスメーター側でもガスをストップさせる二重三重の安全機能が付いているので安心です。
・気になるコストは?
燃費を考えた場合、たとえばガスファンヒーターと灯油ファンヒーターの比較では、ガスファンヒーターの燃費は、確かに灯油式よりも少し割高になります。この点だけを見れば灯油式の方が経済的な暖房機といえます。ただし、熱効率や発熱量を考慮した実際の燃費では、理論単価ほどの差はありません。また灯油式と比較して、人体に有害な排ガス(NOx、COx、SOx)の発生は少なく、安全性や快適性の面では圧倒的にガス暖房が上回ります。
(資料出所/CFCほか)
