毎年のように台風や集中豪雨による被害が発生していますが、近年は特に大きな風水害が各地で発生しています。しかし、台風や風水害は地震と違い、その発生をある程度発生を予測することができます。防災気象情報に注意して、危険が迫る前に早めに避難するとともに、住まいと周辺についての対策も講じておきましょう。
毎年のことだからこそ台風被害の予防を
台風とは、北西太平洋や南シナ海で発生する熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が17.2 m/s(34ノット、風力8)以上のものをさします。
年間20~30個発生し、そのうち日本上陸は3~4個、多い年で6~10個ぐらいとなっています。
大雨と暴風をもたらす台風により、毎年、全国で被害が発生しています。
台風は毎年発生します。また、気象予報でその進路や規模などについて連日報じられますので、事前情報はたくさん得ることができます。しかし、だからこそ「慣れっこ」になってしまっている感もあります。「いつものこと」という感覚が油断をうみ、思わぬ被害となります。
また近年は、ゲリラ豪雨や突風などによる被害も増えています。日頃から住まいとその周辺の安全チェックをしておきましょう。
また大きな被害が予想されるときは警報や避難指示が出されます。消防や行政の指示に従って安全確保を最優先にしましょう。
住宅の安全チェック
●雨どい
継ぎ目のはずれや塗装のはがれ、腐りがないか確認。落ち葉や土砂で詰まらせないように掃除しておく。
●屋根
瓦のひび、割れ、ずれ、はがれ、トタンのめくれ、はがれがないかを確認。
●窓ガラス
ひび割れ、窓枠のがたつきはないか確認。また強風による飛来物などに備えて、外側から板でふさぐなどの処置を取る。
●ベランダ
鉢植えや物干しざおなど飛散の危険が高い物は室内へ。
●雨戸
がたつきやゆるみなどがあれば補強する。
●外壁
モルタルの壁に亀裂はないか、板壁に腐りや浮きはないか、プロパンガスのボンベは固定されているか、などを確認。
●突起物
煙突やアンテナ、看板などは、針金などを使って補強しておく。
●側溝
側溝のゴミや土砂を取り除き、雨水の排水をよくしておく。
●ブロック塀
ひび割れや破損箇所は補強する。
●電線
電気の引込線のたるみや破損は、火災や感電の危険があるので電力会社に連絡する。
●ハザードマップによる確認
住居付近の地形や道路・施設などの状況を理解し、ハザードマップで危険箇所や避難場所を確認しておく。
●停電や避難準備
停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオと、予備の電池を準備。緊急時避難用品を常に準備しておく。
(資料出所・引用/政府広報オンライン、CFCほか)
