ペットは家族の一員です。大切な存在であるペットと快適に暮らせる住まいのチェックポイントをまとめました。今回は汚れ・傷対策と、音の対策です。
汚れ・傷対策
・クロス
子犬の甘噛みや猫の爪とぎなどで、壁が傷だらけになることがあります。この場合、クロスを耐傷性のものに取り替えると、傷が目立ちにくくなります。また、腰壁を取り付けたり、人の腰の高さまでクロスを張り分けたりすると、下側だけの張り替えですむことがあります。
壁を人の腰の高さまで爪がとげない平滑な素材にすると、猫は自然と爪とぎをしなくなります。また、クロスを張り分ける場合は、高さ90cmで横向きにクロスを張ると、クロスのジョイント位置に爪を引っ掛けて遊ぶことがなくなります。
・床材
床材を選ぶときに注目したいのは、目地です。とくに1歳までのトレーニング中の子犬や未去勢のオス犬は、室内でよく“そそう”をします。このとき、目地に排泄物が入り込んでしまうとニオイの原因となるうえに、それが原因で、同じ場所にそそうを繰り返す傾向があります。これを防ぐためには床材は目地が少ないタイプにするのがオススメです。また、揮発性のよい目地を選ぶのも、汚れ・そそう防止に効果があります。
トレーニング中の子犬を持つ方の場合は、タイルカーペットを床の上に敷きましょう。
・網戸
猫の爪とぎ対策として、グラスファイバー性の強化タイプの網戸を使用するのも効果があります。猫の居場所となるリビングが掃きだし窓の場合や、猫が飛び乗れる可能性がある出窓ならば、ぜひ取り入れたい工夫です。
また、元気に走り回る室内犬の場合、掃きだし窓の網戸に突っ込んで網戸をやぶってしまうことがあります。リビングの掃きだし窓を強化タイプにして予防しましょう。ただし、元気すぎる犬には効果がないこともあるので、何度も網戸を破ってしまう場合は、ペットゲートを用意しましょう。
音の対策
・防音サッシ
ペットで近隣トラブルになりやすいのが吠え声による苦情です。小型犬でも人気のミニチュア・ダックスフントなどは、声が野太く響きやすい傾向があります。怖がりの犬の場合は、宅配便の車の音や、新聞配達の音、近隣から聞こえてくる子どもの声などにも反応して吠えることがあります。犬の居場所であるリビングまわりだけでも防音サッシに変えることで、吠えグセがなくなり、クレームもなくなります。
また、猫も発情期には鳴き声による苦情が発生しがちです。隣家や道路に面した場所は、防音サッシにしておくことが犬猫の騒音トラブルを未然に防ぐポイントです。
・窓まわり
騒音対策として防音、遮音カーテンを取り入れるのも有効ですが、このときに効果がイマイチと感じるのは、カーテンの隙間から音がもれていることが原因です。犬猫の居場所となりやすいリビングの窓だけでもカーテンボックスをつけて隙間をなくし、防音、遮音カーテンにすることも有効です。
また、窓まわりで気をつけたいのはブラインドです。犬、猫ともブラインドで遊ぶのは大好き! あっという間に折れ曲がり、使えなくなってしまうことも。ブラインドをつける場合は、外付けのブラインドを取り入れるようにしましょう。
(資料出所/CFCほか)
